短冥次郎阮小吾

江戸時代におきた水滸伝ブームの際、歌川国芳によって描かれた人気シリーズ「通俗水滸伝豪傑百八人之壱人」の一枚です。
「水滸伝(すいこでん)」は、明代の中国で書かれた歴史小説の大作で、江戸時代には多く翻訳本が出され、読み物として庶民の間で人気の作品でした。
本作品は「奇想の絵師」とも呼ばれた人気だった歌川国芳の出世作ともいえる作品です。描かれているのは、水滸伝108人の豪傑のひとりで水練の達人「阮小吾(げんしょうご)」が敵将を水中に引き込んで格闘するシーンです。よく見いただくと分かりますが、豹の刺青や、髪の毛一本一本までが細かく美しく表現されています。この細かさは想像を絶する技術を要し、一流の彫師にしか彫ることはできない作品でもあります。
左上にあるのは作品の説明です。伝説などを描いた国吉作品にはこのような説明が見られます。

サイズ：大判

2枚目以降、こちらの作品に交換するには、別途交換費用 5,500円（税込） がかかります。