サービス

ukioとは?

『ukio(ウキオ)』は
サブスクリプション型の
浮世絵レンタルサービス

定額制でお好きな浮世絵をお届けするレンタルサービスです。季節によって掛け替えも自由自在。長い歴史を持つ日本の木版技術を駆使して描かれた浮世絵で、大切なお客様を迎える空間をワンランクアップさせませんか?

空間に1枚あるだけで圧倒的な存在感

業態やお客様の層にもよって様々ですので、「ここ!」という決まりはありませんが、「ukio」の浮世絵を掛けるようになってから、「お客様との会話が弾んだ」と嬉しいお言葉をいただきます。

浮世絵はその空間になじみつつも、とても良いアクセントになっているようで、お客様の目を引き、会話の最初が浮世絵の話だった。との声もいただいています。

意外と思われるかもしれませんが、モダンな空間やナチュラなインテリアにもマッチするので、その万能さに驚かれる方もいらっしゃいます。

ちなみに、飾られている場所で多いのは「エントランス」「会議室」「客室」「待合室」です。

エントランス

会議室

客室

待合室

世界からも注目を集める浮世絵がおもてなし

江戸時代に誕生した浮世絵は、現代日本においても日本を代表するコンテンツのひとつと言っても過言ではないのではないでしょうか。

日本に住んでいると気づきにくいかもしれませんが、実際には浮世絵は数百年たった今でも世界中の人に愛されています。

世界中の有名美術館には多くの浮世絵を所蔵しており、定期的に行われる浮世絵の展覧会は連日大盛況というのも珍しくありません。

日本でも新たな「パスポート」と「紙幣」に浮世絵が採用されるなど、浮世絵が改めて評価されています。

既に発行が開始されていますが、2020年からの新パスポートには葛飾北斎の人気シリーズ「冨嶽三十六景」にある中から24の絵柄が採用されています。

そして2024年に予定されている新札には同じく葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」が採用されることが決まっています。

日本人だけでなく世界中の人に愛された浮世絵を飾り、より上質な空間を演出してはいかがでしょうか。

必要なものをすべてひとつのパッケージに!

受け取ったその日からお使いいただけるように、浮世絵は額縁に入った状態でお届けします。壁掛けのためのフックも同梱されているので、誰でも簡単に取付けられます。

浮世絵(額縁付き)

作品に合わせた浮世絵専用額に入れてお届けします。

壁掛けフック

壁穴が目立たない細クギタイプのJフックをお付けします。
※初回発送時のみ

ご利用ガイド

浮世絵の交換の仕方をご案内するフライヤーです。

浮世絵の解説書

お選びいただいた浮世絵の解説書をお付けします。

ukioでレンタルできるのは日本伝統の浮世絵

浮世絵とは

浮世絵(うきよえ)とは、江戸時代に成立した絵画ジャンルのひとつです。

江戸の生活や流行、遊女や役者などをテーマにした絵画で、広く江戸の大衆メディアとして当時の庶民に愛されていました。

この木版画という印刷技術が確立したことにより、浮世絵を大量生産することができるようになりました。これにより浮世絵を庶民が手にしやすくなり、江戸の町に普及することになりました。時代や浮世絵にもよりますが、当時のかけそば一杯と同じくらいの値段で気軽に購入しすることができたと言われています。

浮世絵の歴史

浮世絵は、最初の浮世絵師ともいわれている菱川師宣(ひしかわもろのぶ)の肉筆画に始まりました。

その後、鈴木春信(すずきはるのぶ)によって、「錦絵(にしきえ)」と呼ばれる技法によって大きな進化を遂げました。

この錦絵とは、木版画でつくられたカラーの浮世絵のことです。

初期の浮世絵は単色、つまりはモノクロでしたが、その後に多色、カラーを表現する木版画技術により「錦絵」が生まれました。

より色彩が豊かになった浮世絵は大衆に好まれ、その人気・普及は加速しました。

工程・作り方

錦絵というフルカラーの浮世絵は、3人のプロフェッショナルによって作られています。

作画を担当するアーティスト「絵師(えし)」に加え、板木に原画を彫る「彫師(ほりし)」、板木に紙を合わせ刷っていく「摺師(すりし)」という職人たちによってはじめて完成します。

えし

絵師

浮世絵のオリジナルとなる原画を描く人です。有名な浮世絵師として、葛飾北斎、歌川広重、喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川国芳などのアーティストが挙げられます。

ほりし

彫師

浮世絵の原画を忠実に彫り上げる職人です。版木(はんぎ)である山桜に、小刀や鑿(のみ)などの道具を使い分けて彫って行きます。原画の細部までを彫りで再現するこの緻密な技術を習得するには、最低でも7年ほどの時間を要すると言われています。

すりし

摺師

絵師が決めた浮世絵の鮮やかな色彩を正確に再現し、色別に彫られた板木に、和紙を寸分のズレもなく合わせ、色を重ねて摺ることで作品を完成させる職人です。

使用する絵の具は鉱物や植物から採取した天然顔料を用い、自ら調合することで最適な色を作っていました。

葛飾北斎などの有名絵師

浮世絵をひとつの絵画ジャンルとして確立した「浮世絵師の祖」菱川師宣(ひしかわもろのぶ)から始まった浮世絵師。浮世絵の歴史上、多くの浮世絵師が存在しますが、その中でも「ukio」で取り扱いのある特に代表的な絵師をご紹介します。

かつしかほくさい

葛飾北斎

神羅万象あらゆるものの真を描くことに執念を燃やし、88年の生涯で3万点を超える作品を残した、世界で最も有名なアーティストのひとりであり、今もなお世界中にファンがいます。

米ライフ誌が選んだ「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に唯一選ばれた日本人でもあります。

うたがわひろしげ

歌川広重

四季を意識した豊かな風景画、詩情溢れる花鳥画を描いてきた人気絵師。最晩年に手がけた一大連作「名所江戸百景」では、江戸の風景を、独特の視点と豊かな感性で描き出しています。このシリーズにある作品はモネやゴッホなどの印象派の巨匠たちが模写したことでも世界的に知られています。

きたがわうたまろ

喜多川歌麿

歌麿は、北斎、広重、写楽と並び、世界的に知られている浮世絵師です。

特に、評判の町娘や遊郭の遊女たちを魅力的に描き、浮世絵美人画の第一人者としてその名を知らしめました。特に上半身を描いた「大首絵(おおくびえ)」という女性の美に迫った浮世絵が有名です。

とうしゅうさいしゃらく

東洲斎写楽

版元(出版プロデューサー)、蔦屋重三郎によって彗星のごとく登場した写楽は、わずか10か月の間に、140数点もの浮世絵を世に送り出した後、忽然と姿を消しました。写楽の正体には諸説ありますが、はっきりとは分かっておらず、今もなお謎の多い浮世絵師とされています。

躍動的な役者絵は、ドイツの心理学者ユリウス・クルトによって、レンブラント、ルーベンスと並ぶ三大肖像画家の一人として紹介されるなど、海外でも非常に高い評価を得ています。

うたがわくによし

歌川国芳

ユニークな画風で、武者絵、風景画、戯画など、様々なジャンルの絵を描き分けた「奇想の絵師」と呼ばれています。

力強い武者絵を描く一方、自身の大好きな猫をはじめ、金魚を擬人化したコミカルで愛らしい戯画も描いており、近年改めて再評価されている人気の浮世絵絵師です。

すずきはるのぶ

鈴木春信

幻想的なシチュエーションに、細身で可憐な美人画で人気を博した人気の絵師です。フルカラーの浮世絵、錦絵の発展大きな役割を果たした春信は、「錦絵誕生の祖」とも呼ばれており、そのストーリー性のある作品は、現在でも多くのファンを魅了し続けています。

 

ゴッホやモネにも影響

19世紀後半に日本の美術工芸品がヨーロッパを中心に広まり、高い評価を受けたムーブメント「ジャポニズム」が起こりました。これをけん引したのが、葛飾北斎の作品をはじめとする浮世絵といわれています。

ヨーロッパの画壇においても「浮世絵愛好家」がみられるようになり、絵画や版画にとどまらず、西洋の芸術文化に影響を与えて行きました。

特に影響を受けたのが印象派の画家たち。フィンセント・ファン・ゴッホは歌川広重の「亀戸梅屋舗」「大はしあたけの夕立」を模写したことでも有名です。

同じく印象派を代表する画家クロード・モネは浮世絵を収集するだけでなく、自らの作品の構図や色彩の参考にしていました。

絵画から離れたとことにもジャポニズムの影響は大きく、「月の光」などクラシックの名曲を残すドビュッシーの「海(La Mer)」のスコアには葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」のような波のイラストが描かれています。

~浮世絵の語源~

浮世絵の「浮き世」とは、「憂き世」に由来するとされています。

江戸時代より前の時代は、戦乱の世が続いていたこともあり、この世は辛くはかない時代であったため、「うきよ」は「憂き世」とされていました。

その後、徳川幕府によって世の中が安定し、この時代を楽しく浮かれて暮らしたいという風潮が広がり、人々は「うきよ」を前時代とは正反対ともいえる「浮き世」へ変化させて使われるようになりました。

「アダチ版画研究所」が手掛ける確かな品質

世界トップブランド「アダチ版画研究所」

「ukio」で取り扱う全ての浮世絵は、「アダチ版画研究所」にて制作された浮世絵をご提供しています。

「アダチ版画研究所研究所」は、1928(昭和3)年、安達豊久(あだちとよひさ)によって、浮世絵復刻版の制作・出版・販売を行うために創業された組織で、現代においては世界で唯一の木版画の版元(出版・プロデュース)です。

膨大な浮世絵版画から芸術的に優れた作品を選りすぐり、今日も江戸時代と同じ木版画技術を用い浮世絵の制作を行っています。

これまでに葛飾北斎や喜多川歌麿などの傑作の浮世絵の復刻を約1200点も手掛けてきており、アダチ版画研究所はこの世界における世界トップブランドです。

アダチ復刻版浮世絵

江戸時代当時の伝統木版技術を継承したアダチの職人、彫師と摺師が、一枚一枚丁寧な「手しごと」によりアダチ版復刻浮世絵はつくられています。

公益財団法人

1994(平成6)年には、伝統木版の技術継承と啓蒙普及を目的とした「アダチ伝統木版画技術保存財団」を設立、平成25年には内閣府所管の公益財団法人「公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団」へ移行しています。

木版画の素晴らしさ、浮世絵の伝統を残していくために日々活動しています。その一つとして現代の人たちにももっと興味を持ってもらうため、現代作家の作品を木版画で手掛けるプロジェクトも行われており、日本を代表する世界的なアーティスト草間彌生や山口晃、ジェームス・ジーン、N・S・ハルシャなどとのコラボレーションした「現代木版画」も生み出され、世界のアート市場からも注目を集めています。