本作品は、広重が全国の名所を描いた晩年の人気シリーズ「六十余州名所図会」の1枚です。本作品の場所は現在も山梨県大月市猿橋町猿橋にある桂川に架かる刎橋(はねばし)を描いています。「猿橋」は、「岩国の錦帯橋」「木曽の棧」と並ぶ日本三奇橋のひとつで、十返舎一九の「諸国道中金之草鞋」にもその珍しい構造がかかれています。ビビッドな紅葉に彩られた橋は綿密にその構造が描写されています。荒々しい山肌や川の流れは対照的なほど大胆に表現されています。
通常の大判サイズです。全プランでレンタルいただけます。
浮世絵専用額について 現代絵画と縦横比が異なる浮世絵が美しく見えるよう計算された専用額です。浮世絵を際立たして見せることのできる木製の「黒塗り」の専用額に入れてお送りします。柔らかな雰囲気の場所に適した「白木」の額も用意しておりますので、こちらをご希望の場合は、ご注文時にご指定をお願いいたします。
[浮世絵サイズ] ・37.7 × 26.2 cm
[額サイズ] ・40cm×55.5cm×2.5cm ・約1.6kg
歌川広重
六十余州名所図会